世界大百科事典(旧版)内の黒帽派の言及
【チベット】より
…その間の15世紀初めにツォンカパによってゲルー派(黄帽,徳行派)が開かれ,改革的気風がみなぎると,既成宗派の権威が薄れ,カダム派の多くが転宗したので新カダム派とも呼ばれた。カダム派のうちで,密教的修習を重んじてカギュー派とも呼ばれていたものに,かねてから転生活仏制によって法主を立て,宗派的結束を誇っていたカルマ派2派(黒帽派,紅帽派)があった。彼らは立ち上がってこの動きに抵抗したので,ゲルー派の中でもこれに対抗する勢力が生じた。…
※「黒帽派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」