世界大百科事典(旧版)内の黒符定量記譜法の言及
【楽譜】より
…こうした初期定量記譜法を実用に耐えるものとして体系化したのが,13世紀の理論家で作曲家のフランコ・デ・コローニアFranco de Coloniaの理論書《定量音楽技法Ars cantus mensurabilis》である。(2)黒符(くろふ)定量記譜法 黒く塗りつぶされた音符を用いているため,黒符定量記譜法とよばれる。14世紀の初めにフランスのビトリPhilippe de Vitry(1291‐1361)が著した理論書《アルス・ノバArs nova》によって音価の分割が体系化され,自由で多様なリズムの表現が可能となった。…
※「黒符定量記譜法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」