世界大百科事典(旧版)内の黒谷別所の言及
【別所】より
…しかし,ほぼ11世紀以後の別所は,一定の区画をもった土地とそこに建てられた堂宇,房舎などの施設とそこに在住・寄住する僧侶・聖とその宗教活動を包括したものになっている。 別所としては,比叡山延暦寺内の黒谷別所,高野山金剛峯寺内の東・中・新別所,天王寺別所などが名高いが,地方にも別所が造成されている。造成の場所は,特定寺院の領域内と寺院とは無関係な場所とに分かれるが,立地条件は空閑地,山林藪沢,荆棘の地と表現されるように,現作の田畑のない未開発の土地であることが共通している。…
※「黒谷別所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」