鼠ヶ関(読み)ねずがせき

世界大百科事典(旧版)内の鼠ヶ関の言及

【念珠関】より

… 保元の乱の後に,源為朝が〈基衡(もとひら)に念誦の関を固めさせ〉再起するよう父為義に勧め(《保元物語》),1187年(文治3)源義経が〈念珠の関〉から大泉荘大梵字を通って平泉に逃避行した(《義経記》)といわれ,また翌々年源頼朝の動員した比企能員(ひきよしかず)ら北陸道軍が8月13日〈念種関〉から出羽に打ち入り平泉将士を破ったという(《吾妻鏡》)。戦国期には上杉氏が〈鼠ヶ関〉往来者から役銭を徴したとも伝えられる(《羽源記》)。越後と庄内間の道は,雷峠越え木野俣通りと堀切峠越え小国通りの山中街道もあるが,海岸通りの念珠関は長い間要地を占めた。…

※「鼠ヶ関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android