世界大百科事典(旧版)内の1年志願兵制度の言及
【徴兵令】より
… 当初の徴兵令は,官吏,陸海軍生徒,官立専門学校以上の生徒,洋行修業中の者,医術獣医術を学ぶ者などの国家支配層とその後継者,一家の主人,嗣子および承祖の孫,独子独孫,父兄に代わって家を治める者,養子などの貢租負担者とその後継者,代人料270円を払った富裕者を免役としたので,兵役の負担は中以下の農民層の二・三男にかかり,名目的養子などで兵役を逃れる者も多かった。1879年の改正で免役に平時だけの免役が設置され,嗣子,養子などの親の年齢が50歳以上となり,83年の改正で代人制廃止,免役は徴集猶予に,嗣子などの親の年齢が60歳以上に改められ,1年志願兵制度が創設された。 1889年,憲法制定にともない徴兵令は大改正されて法律となり,平時徴集猶予は廃され国民皆兵の原則が確立された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」