12平均律(読み)じゅうにへいきんりつ

世界大百科事典(旧版)内の12平均律の言及

【音律】より

…これによって,ピタゴラス音律や純正律に比べて多くの調が実用可能となったが,調号の多い調ではきわめて耳ざわりな不協和音の生じるのが欠点である。
[12平均律]
 一般に平均律とは,ピタゴラス音律や純正律で生じる微小な音程差(コンマ)を調整して実用に便利なものとした音律を指す。それは等分平均律と不等分平均律に大別され,そのおのおのについてもさまざまな種類があって,前述の中全音律も不等分平均律の一種にほかならない。…

【平均律】より

…オクターブを均等に分割した音律。歴史的には純正律を実用的に修正した音律を〈平均律〉といい,とくに半音の間隔を均等に配分した〈12平均律〉をいう。〈12平均律〉はすべての長・短調が演奏可能な実用的音階で,とくに18世紀以降の調性音楽の基礎となったのみならず,20世紀初めの十二音音楽もこの音律論を前提としている。…

※「12平均律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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