世界大百科事典(旧版)内の3中心結合の言及
【ボラン】より
…水素化ホウ素の総称。1912年にストックA.Stockが初めて信頼に値するボランを合成し,さらに引き続いて行った研究の集大成を33年に出版した。それ以後ボランの化学は著しく進歩し,とくに近年有機化学の炭素の化学に匹敵する共有性化合物の新しい領域として顕著な発展を遂げ,さらに今後の進展も大いに期待されている。その特徴は,(1)多面体クラスター構造をつくること,(2)三中心結合など結合理論の新しい発展をうながした結合をもつ化合物に富むこと,(3)多様な反応性があり,合成化学への寄与が大であること,などである。…
※「3中心結合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」