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98年世代 きゅうじゅうはちねんせだい

世界大百科事典内の98年世代の言及

【ウナムノ】より

…スペインの思想家,作家。北東部の工業都市ビルバオのバスク系家庭に生まれたが,1891年以降,サラマンカ大学ギリシア語教授として,またスペインの精神革命を志す〈98年の世代〉の指導者として,カスティリャを中核とするスペイン論を展開した。とくに95年に発表した《生粋主義をめぐって》は,ガニベトの《スペインの理念》(1897)とともに,以後のスペイン論に多大の影響を与えた。初めスペンサー流の科学万能主義から出発したが,97年の宗教的な危機の体験,翌年の米西戦争の敗北などを機会に,彼の思想は宗教的苦悩に満ちた実存的なそれへの傾斜を深めていく。…

【スペイン】より

…しかし,敗北の責任を求める世論,あるいは軍部,地方主義者を前にして,政府はなす術もなく沈黙してしまった。政府の姿勢とは対照的に,〈社会改革協会〉の問題提起をよりいっそう深めて刷新の道を模索したのが,一般に〈98年世代〉と総称される一群の思想家,小説家,芸術家である。
[白銀時代]
 ところで,政治・経済・社会の混乱とはまったく逆に,〈98年世代〉を含む文化面でスペインは輝かしい成果をあげた。…

【スペイン文学】より

…なお19世紀も末になるとフランスの自然主義が移入され,E.パルド・バサン,クラリンClarín(1852‐1901),V.ブラスコ・イバーニェスらがすぐれた作品を残した。
【〈98年世代〉から〈27年世代〉へ】
 1898年の米西戦争の敗北で祖国が最後の植民地を失ったとき,スペインの後進性を痛感し,苦悩のうちに未来を模索した作家たちを〈98年世代〉と呼ぶが,その中心となったのは《生の悲劇的感情》で理性と信仰の葛藤を論じ,それをヨーロッパとスペインとの関係にまで広げたM.deウナムノ,古典文学の再評価を通してスペインの魂を探求したアソリン,スペイン文学史上最も完成された小説家のひとりに数えられるP.バローハ,詩集《カスティリャの野》で,荒涼としたカスティリャの風景の観照を通してスペイン(人)の本質をさぐったアントニオ・マチャードらである。概してペシミズムを基調とし,真のスペインを発見しようとした〈98年世代〉に対し,ヨーロッパの思想に沿おうとした知識人たちを20世紀の〈第2の世代〉と呼ぶ。…

※「98年世代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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