Briffault,R.(英語表記)BriffaultR

世界大百科事典(旧版)内のBriffault,R.の言及

【私生児】より

… 私有財産制が生まれてはじめて,その相続をめぐって子どもの嫡出性が問題にされるようになったとする見解もあるが,相続の対象となるような物的装備がきわめて小さいサンの例はこれに対する有力な反証になろう。また,子どもが母親の氏族の中で生まれ育ち,出自においても母方集団に所属し,相続も母系に従って行われるような場合(=母系制・妻方居住制社会)には,子どもは一様に嫡出子であって,嫡出・非嫡出の区別は問題にならないと主張するブリフォールトRobert Briffaultと,そのような社会においても父親の存在は実際の家族生活の上で,また子どもの完全な法的地位(=嫡出性)のためにも不可欠の条件であるとするB.マリノフスキーとの間で,かつて論争がたたかわされたが,前者の主張と一致しない母系制社会の事例は,マリノフスキーの挙げたトロブリアンド諸島をはじめとして,少なくない。婚姻庶子嫡出でない子【野口 武徳】。…

※「Briffault,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android