世界大百科事典(旧版)内のCVケーブルの言及
【電力ケーブル】より
… 電力ケーブルの歴史的発達については,19世紀の初期,鉱山動力および電灯照明用などに天然ゴムを絶縁体に利用したものと,ジュート,紙などに木タール,アスファルト,パラフィンなどの混和物である高粘度絶縁コンパウンドを含浸した絶縁体をもつ2種類に大別される高圧ケーブルが出現した。前者はその後,加硫法などの製法改良および石油化学工業などの発展に伴う合成ゴム,エチレンプロピレンゴム,塩化ビニル,ポリエチレンなどの材料変換の努力が加えられ,さらに1958‐59年ころからポリエチレンに架橋(橋架け)技術が導入され,現在の架橋ポリエチレン絶縁ケーブル(CVケーブルという)の発展の基礎ができ上がった(図1)。今日ではCVケーブルはプラスチックケーブルの主要部分を占め275kV級に多用され,近く500kVCVケーブルも実用化される勢いにある。…
※「CVケーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」