世界大百科事典(旧版)内のaērの言及
【アナクシメネス】より
…その著作の一つの断片には〈空気たるわれわれの魂がわれわれを支配維持するがごとく,コスモス全体を包括するのは気息,すなわち空気なり〉と書かれている。彼はアナクシマンドロスの〈ト・アペイロン〉を〈空気(アエルaēr)〉であると理解し,空気という元素的なもの一つで万物の成立を説明できると考えた。すなわち空気の濃厚化と希薄化の作用によって,例えば雲や水,土や石などの異なったものができるとしたのである。…
※「aēr」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」