世界大百科事典(旧版)内のadministrativetribunalの言及
【法の支配】より
… このダイシーの定義については,イギリスでもその後さまざまの批判がなされ,とくにそれが19世紀ホイッグ党的発想に強く影響されていることが指摘された。また実際にも,20世紀に入って政府の活動範囲が広がり,経済立法・社会立法が盛んになされるようになると,その運用をめぐって生ずる紛争の処理のために数多くの行政的裁判所administrative tribunalが設けられ,ダイシー自身が1915年の論文で,イギリスにもフランスの行政法に似た法分野が成立しつつあるということを率直に認めるような状況が発生した。 さらに目をイギリス以外の英米法系の諸国に向けると,ダイシーの定義に合致しない現象がさらに多くなる。…
※「administrativetribunal」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」