世界大百科事典(旧版)内のairshowerの言及
【シャワー】より
…核カスケードは,通常,シャワー粒子中の中性π中間子が短寿命で二つのγ線に崩壊して電磁カスケードを発生させ,また,荷電π中間子の一部はμ粒子に崩壊するため,これらの成分の混合した複雑なシャワーに発達する。空気シャワーair showerは,その一例で,超高エネルギーの宇宙線が大気中に突入し,その進行方向に沿って発生する高エネルギー核カスケードを中心軸に,多数の電磁カスケードが枝分れして発達し,地上に到達するときには,中心から1~2kmの範囲に数百万個から数十億個の電子成分と,その約10%のμ粒子をもつような巨大なシャワーとして降ってくる。観測された最大の空気シャワーは粒子数1011個,全エネルギー1021eVである。…
※「airshower」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」