世界大百科事典(旧版)内のAitnēの言及
【エトナ[山]】より
…噴火は溶岩流を伴うストロンボリ式噴火が多い。 活動史はきわめて古く,ギリシア神話では鍛冶の神ヘファイストスまたはキュクロプスの仕事場の煙であるとか,ゼウスによって山の下に閉じ込められたエンケラドスまたはテュフォンであるとかいわれ,ギリシア名Aitnēはaithō(〈光る,燃える〉の意)からきている。噴火の記録は前475年(前693年の記録もエトナといわれるが確認されていない)から現在まで80回以上あり,前396年の噴火ではカターニア進攻を図ったカルタゴ軍が長さ40kmの溶岩流のため阻止されたといわれている。…
【火山】より
…たとえば,ギリシア神話に登場する火と鍛冶の神ヘファイストスはもともと東部地中海の火山の神といわれ,エトナ山をはじめとする火山はその仕事場であった。エトナ山(ギリシア名アイトネ)そのものの名も,ヘファイストスの妻とされるシチリアのニンフ,アイトネAitnēに由来している。ヘファイストスはローマの火の神ウルカヌスVulcanusと同一視され,このウルカヌスが火山を意味する英語volcanoやフランス語volcanの語源となった。…
※「Aitnē」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」