世界大百科事典(旧版)内のAlberoni,J.の言及
【スペイン】より
…しかし,イタリアのパルマ家出身イサベル・ファルネシオ(第2番目の妻)との結婚によってフェリペ5世はイタリア情勢を無視できず,スペインはヨーロッパの政争に再び関与していかざるをえなくなった。スペインの近代化の第一歩を印したフェリペ5世の統治について,忘れてならないのは,外交面で多大な影響力をもっていたイタリア人司祭アルベローニJulio Alberoni(1664‐1752)をはじめ,財政再建や陸・海軍の改革に功績を残したJ.パティニョ,エンセナダ侯爵など有能な側近の存在である。
[フェルナンド6世の時代]
1746年に王位を継いだフェルナンド6世(在位1746‐59)は,フェリペ5世の中央集権主義の路線を踏襲し,ヨーロッパへの関与を避けて中立政策を掲げた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」