世界大百科事典(旧版)内のAleotti,G.B.の言及
【額縁舞台】より
…劇場の舞台のうち,客席から明確に切り離され,観客には額縁で囲まれた一幅の絵のように見えるものをいう。現存する最古の例は,イタリアのパルマにあるテアトロ・ファルネーゼTeatro Farnese(1618年,アレオッティGiovanni Battista Aleotti設計,1628開場)である。これはすでにそれ以前の劇場にも見られた遠近法に従う背景を採り入れただけでなく,この背景を転換可能なものにし,さらに舞台と客席の境に,舞台をかこむ額縁の役割を果たす,装飾を施した恒常的なプロセニアム・アーチproscenium archをすえた。…
【劇場】より
…これには,この時期に開発され急速な進展を見せた透視図法が奥行きの感覚をもった舞台背景や書割をつくり出したことが大いにあずかっていると言えよう。こうして17世紀の初め,アレオッティGiovanni Battista Aleotti(1546‐1636)が設計したパルマの宮廷劇場テアトロ・ファルネーゼ(1619)において,以後の劇場建築で広く用いられるプロセニアム・アーチproscenium archが登場する。これは奥行きの深い舞台の前方に額縁状の枠を配して観客席との間を仕切るものである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」