世界大百科事典(旧版)内のalexandrineの言及
【韻律】より
…エリオットの作詩法は別の言葉でいえば,現代に近づくにしたがい詩の言葉の話しかたが急速になり,4音歩行の1行は小休止によって2音群に分かれ,その一つは2音歩が一つしか強勢をもたぬ1音群となり,他の2音歩は二つの強勢を保存して複合1音群となった。したがって六音歩詩行hexameter(a),alexandrine(b)(a) This is the|forest pri|meval.The|murmuring|pines and the|hemlocks.|(b) And sing|ing still|dost soar,|and soar|ing e|ver singest.|五音歩詩pentameterA lit|tle knowl|edge is|a dan|gerous thing.|四音歩詩tetrameter(a) ‘Tis|the mid|dle of night|by the cas|tle clock,|(b) Swallow,my|sister,O|sister swallow,|(b) The sedge|is with|er’d from|the lake,|三音歩詩trimeter(a) We look|before|and after|(b) Higher|still and|higher|等は詩の形体としては今日も存在しているが,今日の作者または読者は,これらの詩形が要求するだけのアクセントまたは音歩を認めず,より早いテンポで,現代的な音律感を満足さすように読んでいる。この現象は日本の詩歌にも生じている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」