世界大百科事典(旧版)内のalphabeticwritingの言及
【文字】より
…漢字は中国語の表記において1字が1音節を表すから単語文字であると同時に音節文字であるかにみえるが,音節文字は原則として個々の字が直接に意味と結びつかず,〈変体仮名〉のように同じ音節を表す異なる字体が用いられてもその用法が単語ごとに定まることのない自由な変種であるのに,漢字は原則として単語の違いに応じて異なる字が用いられるという点で区別される。
[音素文字]
〈音素文字alphabetic writing〉はローマ字で代表され,日本語の〈頭〉という単語がローマ字では〈atama〉と5字で書かれるように,個々の字が単語の音を音素の単位にまで分析して表記する性質をそなえている。単音文字という名が避けられるのは,音声学的に変種の多い数多くの単音を書き分けることはないのが普通で,その表すところがそれぞれの言語における音韻論的最小単位である音素に近いからである。…
※「alphabeticwriting」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」