世界大百科事典(旧版)内のArbeitszeitの言及
【労働時間】より
…労働は人間という生物に独自の目的的生命活動として,人類史とともに古くからのものである。しかし労働の時間的長さが社会問題となるのは,近代の自由な賃金労働制度のもとにおいてである。そこでは人間の生命活動が他人の指揮命令のもとで他人の所有に帰する生産物をつくるための労働過程と,自己の自由な行為としての消費過程とに二分され,前者は後者の費用=賃金収入獲得のための単なる手段となる。労働時間は労働力商品購入者=資本家の利潤の源泉として延長される傾向におかれ,その傾向は労働者の肉体的あるいは文化的消費行為の時間=生活時間の圧縮・貧困化とそれへの反発・抵抗を生む。…
※「Arbeitszeit」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」