世界大百科事典(旧版)内のAretasIVの言及
【ナバテア王国】より
…ナバテア人は北アラビア起源の遊牧アラブ人の一派であったが,王国形成にあたっては,アラム文明(文字,隊商組織)とギリシア系文明(都市生活,ギリシア語)を採用した。王国の領土は最初ペトラとその周辺に限られていたが,前1世紀に入ると隊商路沿いに膨張政策をとり,紀元1年ころにはアレタス4世Aretas IVの下に,ダマスクスからヒジャーズ地方までの砂漠周辺部とネゲブ地方を領有し,メソポタミアと南アラビアから地中海にいたる隊商路を掌握した。ナバテア人の社会は長老たちの率いる部族社会であり,遊牧しつつ隊商貿易に従事していたが,王国成立後は世襲の王をいただいた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」