世界大百科事典(旧版)内のArriaga,P.J.deの言及
【年代記】より
…もっぱら文化や社会に焦点をあてて書かれたクロニカとしては,ソリタの《ヌエバ・エスパニャ報告書》(アステカ),ランダの《ユカタン事物記》(マヤ),モリナCristóbal de Molinaの《インカの神話と儀礼》(インカ)などがある。教会人の立場からのクロニカも多く,モトリニアの《ヌエバ・エスパニャ布教史》,カランチャAntonio de Calanchaの《布教史》,アリアガPablo José de Arriagaの《ペルーにおける偶像崇拝の根絶》など,教会と布教の年代記であると同時に,原住民宗教に関する情報源でもある。インカ・ガルシラソの《皇統記》は,インカ人の血を引くメスティソの立場からの年代記だが,土着の記録者の作品は,キリスト教を受容しながらも,被征服者の視点を貫いたものが多い。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」