世界大百科事典(旧版)内のAspdin,J.の言及
【セメント】より
…同様な天然岩石を焼成する方法はヨーロッパ各国に広まり,天然セメントが製造されたが,天然セメントは成分変動が大きいため信頼性に欠けた。1824年にイギリスのアスプディンJ.Aspdinにより粘土と石灰石を混合して焼成する方法が発明され,成分調製が可能な近代的セメントが誕生した。このセメントの硬化したものがイギリスのポートランド島から産出される石材の色とよく似ていたためポルトランドセメントportland cementと命名されたといわれる。…
【セメント工業】より
…また,第2次大戦後,他産業からの新規参入が多かったため,兼業メーカーの比率が高いこと,上位メーカー(三菱鉱業セメント(現,三菱マテリアル),小野田セメント(現,秩父小野田),日本セメント,住友セメント(現,住友大阪セメント))の市場占有率が高いことも特徴的である。 1824年,イギリスの煉瓦工アスプディンJoseph Aspdinは石灰石と粘土をまぜあわせたものを焼き,これを粉砕して水を加えて練ると,硬い岩石に近いものができ上がることを見いだした。これを彼はポルトランドセメントと名づけた。…
※「Aspdin,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」