世界大百科事典(旧版)内のautomatismementalの言及
【クレランボー】より
…法律学,ついで医学を学び精神科医となったが,若いころから芸術全般に関心をもち,民族学の造詣も深かった。パリ警視庁特別医務局に在職当時(1920‐33),同所でなされた講義と鋭い臨床観察に基づいた精神病理学説,とりわけ〈精神自動症automatisme mental〉の概念によって名声を博した。彼は慢性幻覚精神病の症状分析から,その基本にあって自発的,機械的に生ずる現象を精神自動症と名づけ,各種の幻覚,考想化声,先行思考,作為体験などを説明したが,とりわけ幻覚や妄想に先行する感情的色調を欠いた中性的性格の小自動症を重視した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」