世界大百科事典(旧版)内のBēmaの言及
【マニ教】より
…教団組織は仏教のそれにならったと推測され,出家に相当する〈義者・選ばれた者ardavān〉と俗人の〈聴聞者niyōshagān〉の2種類の信者により構成されていた。前者には,肉食・動植物損傷の禁止,完全な禁欲,週に2日の断食,イスラムの断食月の先駆となったと考えられるベーマBēma大祭(マニの殉教と昇天を祝う最大の祝祭)に先立つ1ヵ月の断食などが要求された。マニはササン朝のシャープール1世の厚遇を得て,インドに及ぶ精力的な伝道活動を行ったが,次々王ワラフラン1世の宗教政策転換により殉教した。…
※「Bēma」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」