世界大百科事典(旧版)内のBandura,A.の言及
【暴力】より
…すなわち,欲求不満や挑発が攻撃の準備体制をつくり出し,それに武器などの攻撃を連想させる手がかりがあると攻撃行動を起こさせるのであるという。 学習説の現代の有力な学説は〈観察学習説〉で,バンデュラA.Banduraは攻撃行動は他人の攻撃行動を観察することによって促進されるとし,社会的モデルの示範的効果を強調した〈モデリング理論〉を唱えた。この立場では本能説のように,他人の攻撃場面(たとえばテレビの暴力シーンやレスリングなどのスポーツ)を観察することによるうっぷんの解消,すなわち浄化作用を認めず,むしろ攻撃行動を促進させるとみている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」