世界大百科事典(旧版)内のBenzer,S.の言及
【遺伝子】より
… しかし,バクテリアやウイルスが研究材料に登場するに及び,これまで検出不能であったごく低頻度の組換え体の検出が可能となった。そして,ベンザーS.Benzer(1957)らにより,交叉(こうさ)部位や突然変異部位は一つの遺伝子が占める染色体上の領域内に多数存在することが明らかにされ,究極的には単一のヌクレオチド対が交叉や突然変異の単位であることが推定されるに至った。同じことは高等動植物の若干の遺伝子についても証明されてきた。…
【遺伝的組換え】より
…しかし,キアズマと組換えとの関係は完全に解明されたわけではなく,(1)相同染色体が対合する機構,(2)姉妹染色体間の相互作用,(3)主要なDNAの複製よりも遅れて起こるDNA合成の意義,などと関連して今後解決されるべき課題である。 染色体内組換えを大腸菌に感染するT4ファージを使ってきわめて詳細に調べたのはベンザーS.Benzer(1957)である。ファージはショウジョウバエよりもはるかに早く増殖するし,飼育(培養)も容易である。…
※「Benzer,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」