世界大百科事典(旧版)内のBeringer,K.の言及
【ハイデルベルク学派】より
…20世紀の10年代から20年代にかけて,ドイツのハイデルベルク大学を舞台に,主として精神病理学の分野で活動した研究者の集団。ウィルマンスK.Wilmanns(1873‐1945),グルーレ,ヤスパース,マイヤー・グロースW.Mayer‐Gross(1889‐1961),ベーリンガーK.Beringer(1893‐1949)らが主要メンバーである。その精神的中心はヤスパースで,彼が《精神病理学総論》(1913)で展開した現象学や了解心理学の方法は,それまで外側からの客観的記述にとどまっていた精神分裂病や躁鬱(そううつ)病など内因性精神病の研究を,その内的体験について解明する方向へと推し進めた。…
【メスカリン】より
…彼らは翌97年にその結晶を服用したが,変転きわまりない多色の幾何学模様や景色の幻視,吐き気,めまい,時間感覚のゆがみなどが起きることを,そのときに確かめている。1919年にウィーンのシュペートE.Späthがメスカリンの化学構造を明らかにし,27年にはベーリンガーKurt Beringer(1893‐1949)がその臨床症状を詳しく記した《メスカリン深酔》を著した。日本では35年に堀要が服用体験を報告した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」