世界大百科事典(旧版)内のBermudo,J.の言及
【楽譜】より
…スペインではすべて数字によって記譜され,カベソンAntonio de Cabezón(1510ころ‐66)によって行われた記譜法は,1から7までの数字をヘからホまでの白鍵に当て,オクターブと変化音は特別の記号によって示し,声部の数だけ引かれた譜線に声部ごとに示すという方法である。またベルムードJuan Bermudo(1510ころ‐65ころ)による,すべての鍵盤に低音から高音に向かって1から42の数字を順番に割り当てたり,白鍵のみに同じように1から23の数字を付し,変化音は記号で示したりする方法も行われた。
[近代五線記譜法]
15世紀から16世紀にかけて,ヨーロッパでは白譜定量記譜法とタブラチュアがおもに用いられていたが,15世紀以来フランスとイタリアでは,鍵盤楽曲のためにインタボラトゥーラintavolaturaとよばれる,近代五線記譜法にきわめて近い形の記譜法が行われていた。…
※「Bermudo,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」