世界大百科事典(旧版)内のBittner,J.の言及
【癌】より
…これらはのちにRNA型の腫瘍ウイルスであることがわかったが,ラウス肉腫ウイルスは,70年代に徹底的に研究され,現在の癌遺伝子解明の突破口をつくった。 RNA型の癌ウイルスとしては,1930年代にビットナーJ.Bittnerがマウスによる乳癌ウイルス,50年代にグロスL.Gross,モロニーJ.Molony,フレンドC.Friend,ラウシャーF.Rauscherらによるマウス白血病ウイルスの発見,60年以降では,モルモット,ネコ,ウシ,サルなどの白血病や悪性リンパ腫ウイルスが発見されている。ヒトの白血病もウイルスが原因ではないかと長い間疑われていたが,80年代になって,成人型のT細胞白血病がRNA型ウイルス(ATLV)によることがほぼ明らかにされた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」