世界大百科事典(旧版)内のBlegen,C.の言及
【ネストル】より
…饒舌家で,その話はとかく若い時分の武勇談に傾くきらいはあるものの,だれからも尊敬される老人として,ホメロスの叙事詩に描かれている。歴史時代のペロポネソス半島西部には,ピュロスの名をもつ地が3ヵ所あり,パウサニアス(2世紀)の《ギリシア案内記》はメッセニア地方のピュロス(現在のピロス,別名ナバリノより少し北)をネストルの居城地と記しているが,1939年,アメリカの考古学者ブレーゲンC.Blegenが現ピロスの北方約20kmにあるエパノ・エングリアノスの丘に広大なミュケナイ時代の宮殿址を発見し,いまではここがネストルのピュロスと想定されている。【水谷 智洋】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」