世界大百科事典(旧版)内のBodley,T.の言及
【図書館】より
…かくてフランス国立図書館(ビブリオテーク・ナシヨナル)は宗教改革,フランス革命を経て,修道院,貴族たちの図書館をも吸収して今日600万余の蔵書を擁している。 一方イギリスでは,15世紀に個人文庫ではじまったオックスフォード大学の図書館(復興に力のあったボドリーThomas Bodleyを記念してボドレーアン図書館と呼ばれる)も17世紀になって,書籍商との契約で納本図書館となり,今日,蔵書200万,写本4万の図書館に発展した。また大英博物館図書館も,王室をはじめ幾多の個人文庫の合併の上に成立し,蔵書650万余を数えるにいたった。…
【納本制度】より
…この制度は,フランスのフランソア1世が,1537年,その王室図書館の蔵書を増やすために設けたことにはじまる。イギリスでは1610年,ボドリーThomas Bodley(1545‐1613)と書籍出版商組合の間の紳士協定にもとづいて自発的な納本が行われたのが最初。さらに62年の出版条例により,オックスフォード大学のボドレーアン図書館と王立図書館,それにケンブリッジ大学図書館が納本制度による特権を得ているが,これは図書館の蔵書を確保するという面より,瀆聖(とくせい)的内容のものや治安を乱すおそれのあるものの刊行を防止するためのものであった。…
※「Bodley,T.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」