世界大百科事典(旧版)内の《BookofJob》の言及
【ヨブ記】より
…旧約聖書中のいわゆる〈諸書〉に属する一書。内容から見ると知恵文学の後期に属するが,その成立の正確な年代はわからない。しかし知恵文学の通常の見方である因果応報の原理が現実に合わないことがしだいにはっきりし,イスラエルの歴史も隆盛期を過ぎて,その点からも懐疑的な気持ちが一般的となった時代の作品であることは明らかである。義人ヨブに試練として下った苦難というモティーフはきわめて旧約的であるが,その問題解決は本書のわくをなす散文の部分(1:1~2:13,42:7~17)と,本論というべきこのわくにはさまれた詩文の部分で異なることは注意して読めばすぐわかる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」