世界大百科事典(旧版)内のbride-priceの言及
【花嫁代償】より
…婚資という語が用いられることもあるが,これは持参財あるいは婚姻に要する費用や資金の意味にも解されるので,花嫁代償または略して嫁償と称するほうが適当であろう。とくにアフリカで盛んに行われ,進出初期の西ヨーロッパの宣教師たちは,これを人身売買とみなして花嫁代価bride‐priceと称していた。しかし女性が商品として自由に取引されるわけではなく,嫁償は花嫁を育てた親が娘を手放すことに対する慰藉料,および花嫁のもつ性,出産,家事その他の労働能力と将来生まれてくる子に対する権利が,女側から男側に引き渡されることに対する代償と解される。…
※「bride-price」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」