世界大百科事典(旧版)内のButler,W.L.の言及
【フィトクロム】より
…これを受けて52年にアメリカ農務省農学研究所のボースウィックH.A.Borthwickらは同研究所に大型スペクトログラフを建設し,光発芽の作用スペクトルを測定するとともに,発芽に最も有効な660nmの赤色光とその効果を打ち消す730nmの近赤外光を交互になん回か与えた場合,発芽率は最後に受けた光が赤色光であるか近赤外光であるかによって決まるという光可逆性現象を発見した(表1)。この反応の光受容色素が59年バトラーW.L.Butlerらにより発見されたフィトクロムであった。 フィトクロムは,外界から光を吸収することにより生じた色素分子内の変化を,信号として細胞に伝える光変換器の役割をしている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」