世界大百科事典(旧版)内のBuys-Ballot,C.H.D.の言及
【ドップラー】より
…42年に,《二重星と若干の他の天体の色光について》と題する論文を発表し,その中で観測される波の振動数が,波の伝搬する媒体に対する波源の運動や観測者の運動に関係すること,すなわちドップラー効果の存在を明らかにし,さらに46年の論文では,波源と観測者双方が同時に運動する場合へ拡張した。音に関するドップラー効果の検証は,1845年にオランダのバイス・バロットChristoph Hendrik Diederik Buys‐Ballot(1817‐90)がユトレヒトで,トランペッターをのせた機関車を使用して行った。一方,光に関しては,その本格的な検証は適当な分光器が開発される時期まで待たねばならなかった。…
【ボイス・バロットの法則】より
…オランダの気象学・物理化学者ボイス・バロットChristoph Hendrik Diederik Buys‐Ballot(1817‐90)が1857年に提唱した法則で,風の吹いてくる方向を背にして立ったとき,左手前方の方向に低気圧(あらし)の中心があるというもの。海上において得られた経験則であるが,気圧傾度力,コリオリの力,大気と海面(地面)の間の摩擦力のつりあいから理論的にも理解できる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」