世界大百科事典(旧版)内のCleve,P.T.の言及
【エルビウム】より
…1843年スウェーデンのモサンデルCarl Gustav Mosanderは,それまで元素とされていたイットリウムが三つの元素に分けられることを見いだし,一つはそのままイットリウムとし,他はイットリウムの名称のもととなった地名イッテルビーYtterbyにちなんでテルビウムとエルビウムとした。しかし79年スウェーデンのクレーベPer Theodor Cleveは,エルビウムがさらに三つの元素に分けられることを見いだし,一つはエルビウム,他の二つはホルミウムとツリウムと名づけ,現在のエルビウムが確立された。主要鉱石はガドリン石,ゼノタイム,フェルグソン石など。…
【ホルミウム】より
…周期表元素記号=Ho 原子番号=67原子量=164.9304地殻中の存在度=1.2ppm(55位)安定核種存在比 165Ho=100%融点=1461℃ 沸点=2600℃比重=8.803電子配置=[Xe]4f115d06s2 おもな酸化数=III周期表第IIIA族,希土類元素に属するランタノイドの一つ。スウェーデンのクレーベP.T.Cleve(1840‐1905)は,希土類元素の分析に取り組み,1879年に,それまで単一元素と思われていたエルビウムから他の二つの元素を見いだし,一つをツリウム,一つを彼の故郷ストックホルムにちなんでホルミウムと命名した。主要鉱石はモナザイト,ゼノタイムなどで,ランタノイド中最も希産の元素の一つである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」