世界大百科事典(旧版)内のClose,C.の言及
【アメリカ美術】より
…60年代後半から美術概念が飛躍的に多極化し,美術を物質と人間のかかわりの原点にまで還元しようとする概念芸術(コンセプチュアル・アート)の出現以来,さまざまな実験が繰りひろげられた。オッペンハイムDennis Oppenheim(1938‐ ),スミッソンRobert Smithson(1938‐73),クリストなどのランド・アートLand Artは,砂漠や海岸などを造形の場に選び,クローズChuck Close(1940‐ )らのスーパーリアリズムも出現する。さらに表現そのものを拒否するものから,D.フレービンなどの蛍光による純粋視覚の試み(ライト・アート)まで多岐をきわめたが,70年代後半からエネルギーを失い,80年代初めに表現主義的な〈ニュー・ペインティングNew Painting〉が登場したが,新しい突破口にはなっていない。…
【スーパーリアリズム】より
…1960年代末から70年代前半にかけて,おもにアメリカとイギリスで制作された。主要作家はクローズChuck Close(1940‐ ),モーリーMalcolm Morley(1931‐ ),ゴーイングズRalph Goings(1928‐ ),デービスJohn Davies(1946‐ ),デ・アンドレアJohn de Andrea(1941‐ ),ハンソンDuane Hanson(1925‐96)ら。スーパーリアリズムは,細密描写,魔術的リアリズムなど時代を問わず存在してきた極端な写実主義の一つと見なすこともできる。…
※「Close,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」