世界大百科事典(旧版)内のCrafoord,C.の言及
【心臓外科】より
…心臓に外科的処置を加えることは,19世紀末の1896年にドイツのレーンLudwig Mettler Rehn(1849‐1930)が心臓外傷の手術に成功しているが,本格的に心臓疾患を診断し手術しようとする試みは,1939年にアメリカのグロスRobert Gross(1905‐ )が動脈管開存症の手術に成功して以来といえる。45年には大動脈縮窄症の手術にグロス,スウェーデンのクラフォードClarence Crafoord(1899‐ )が成功し,ファロー四徴症の治療として,アメリカのブラロックAlfred Blalock(1899‐1964)が血管吻合(ふんごう)手術を行い好成績をあげるに及んで,心臓外科に対する関心がにわかに高まってきた。以後,今日までの50年間の心臓外科の進歩はめざましいものがあり,諸外国では心臓移植が標準的治療として受け入れられるまでに至った。…
※「Crafoord,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」