世界大百科事典(旧版)内の《Daśarūpa》の言及
【インド演劇】より
…演劇論書として最も古く権威のあるのは,上述のバラタの《ナーティヤ・シャーストラ》(3~4世紀ころ)で,演劇,舞踊から修辞,作詩法にも言及している。さらにこれを要約整理したダナンジャヤDhanañjaya(10世紀)の《ダシャルーパDaśarūpa》も演劇論として有名である。
[劇の構成]
演劇論書によれば,サンスクリット劇は,(1)筋の発展をもたらす胚胎,(2)水中の油滴のごとく進展する動機,(3)筋を拡張する事件,(4)挿話的偶発事件,(5)終局の5要素を備え,さらにこの結末に達するために5段階が規定されている。…
※「《Daśarūpa》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」