世界大百科事典(旧版)内の《DecivitateDei》の言及
【神の国】より
…アウグスティヌスの代表作の一つで,22巻の大著。西ゴート族のローマ侵入を契機に,かねて考えていたキリスト教の歴史的弁証を行ったもの。執筆は413年から427年までにわたっている。前半では,ローマの滅亡はローマが真の神を拝まないことに由来するもので,キリスト教の責任ではないこと(1~5巻),ローマとギリシアの宗教は神話的・魔術的なもので,真の宗教ではないこと(6~10巻)を論じ,後半では,宇宙・天使・人類の創造と堕落(11~14巻),アダムよりキリストに至るまでの人類の歴史(15~18巻),最後の審判と神の国の実現(19~22巻)を論じている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」