世界大百科事典(旧版)内のDenys-Montfort,P.の言及
【タコ(蛸∥章魚)】より
…西洋では古くから海の怪物の伝説が存在したが,タコも《オデュッセイア》に語られる12本足と6頭の怪物スキュラSkyllaなどと混同された。さらに19世紀初めに博物学者ドニ・モンフォールPierre Denys‐Montfortは,船を海中に引きずり込むという怪物クラーケンの正体を大ダコと断定し,〈地上で最大の凶暴な生物〉という恐しいイメージを定着させた。ユゴーはこれにヒントを得,《海で働く人々》(1866)で人間を襲うタコを描き,J.ベルヌやH.G.ウェルズも怪物としてのタコのイメージを作品に盛り込んでいる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」