世界大百科事典(旧版)内のDerNeueClubの言及
【表現主義】より
… なお,ドイツの表現主義の時代とほぼ並行したイタリアの未来派,フランスのシュルレアリスム,ロシアのフォルマリズム(形式主義),国際的なダダイズムの演劇運動にも多くの〈表現主義的〉な要素がみられ,またアメリカの劇作家E.オニールやE.ライスなどにもその影響がみられる。【岩淵 達治】
[詩・散文]
文学における表現主義の時期はおおよそ1910年代全般にわたると見られるが,なかでも詩人G.ハイムがベルリンの表現主義グループ〈新クラブDer Neue Club〉のカバレット(キャバレー)に登場する1910年から第1次大戦が勃発する14年までの期間に,表現主義の色彩がとくに鮮明に出ており,主要作品も大半がこの間に発表されている。 当時表現主義を担った若手詩人はほとんど1880年代の生れであり,世紀転換期における都市文化の急激な発展とそれに伴う社会のひずみを体験しながら育った世代であり,矛盾の増大によってやがて世界は破裂するという予感を抱いていた。…
※「DerNeueClub」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」