世界大百科事典(旧版)内のDoob,J.L.の言及
【ドゥーブ】より
…アメリカの数学者。シンシナティに生まれる。ハーバード大学に学び,ここで学位を得た。1935年以来イリノイ大学に所属し,45年教授となる。確率過程論の基礎に関する系統的研究を行い,とくに可分変形の理論とマルチンゲールの理論は著しく,その成果は53年刊行の著書《確率過程》に収められている。マルチンゲールは公平なかけ事のモデルと考えられる重要な確率過程であり,P.レビらが研究を始めたが,ドゥーブはそれとともに劣マルチンゲールという概念も導入し,解析学における(劣)調和関数論の確率論版ともいうべき美しい理論を作った。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」