世界大百科事典(旧版)内のDowning,A.J.の言及
【住居】より
…19世紀前半にはゴシックをはじめ,イタリアのビラとパラッツォ,ロマネスク等の各種様式が採り入れられ,その代表例としてゴシック様式のポールディング邸(設計A.J.デービス,1838‐42,リンドハースト)が知られる。19世紀中ごろ,造園家ダウニングAndrew Jackson Downing(1815‐52)は,その著作活動を通じてチューダー朝およびイタリア風の建築・造園様式を紹介する一方,伝来の木造建築の特色――構造と仕上げの両面に表れたスティック(木造骨組部材)――を直接表現すべきであると説いて,アメリカ独自の木造住宅様式の創始を促した。南北戦争後は中規模住宅に新機軸が打ち出され,とくに柿(こけら)葺きの一種で,自在な平面計画とのび広がるマッス(量塊)の表現を特徴とするシングル・スタイルshingle styleは,ストートン邸(設計H.H.リチャードソン,1882‐83,ケンブリッジ)等の傑作を生んだ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」