世界大百科事典(旧版)内のfamilyplanningの言及
【家族計画】より
…単なる産児制限とは異なり,家族計画は〈生まれてくる子どもは,すべて望まれた子どもでなければならない〉という基本理念から出発している。家族計画family planningということばは,大恐慌以後の1930年代から欧米諸国で好んで使われるようになったが,その際にも産児制限(バース・コントロール)の技術より,それを実践する生活態度が強調されていた。家族計画を立てるにあたっては,母子の健康,家庭の経済状態,住宅事情,その他の家庭の個別の事情によって最もよい条件を選んで計画することが望ましいとされている。…
【避妊】より
…産児制限birth controlの語はかつてよく用いられたが,出産の制限をするというよりも受胎を制限することが目的であり,また〈制限〉の語感には抵抗もあることから,受胎調節の語が用いられるようになった。一方,家族計画family planningは,その家族にとって,いつごろ何人の子をもつかが問題となる語であるため,避妊とは意味内容が異なる。また不妊手術との関係でいえば,避妊は中止すれば妊娠が可能であり,一方,不妊手術は最も確実だがそのままでは不可逆的である点で避妊とは異なった性格をもっている。…
※「familyplanning」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」