世界大百科事典(旧版)内のfederativepowerの言及
【権力分立】より
…一切の他の権力がそれに由来し従属しなければならない最高の権力である立法権legislative powerと,立法権によってつくられた〈定まった恒常的な法〉を執行する執行権executive powerとを同一人にゆだねるなら,彼らは自分のつくる法への服従を免れることになってしまうから,これら2権を,違った人間に担当させることが必要となる。 執行権が国内事項についての法の執行であるのに対し,対外的な安全と公益事項の管理をおこなう同盟権federative powerがあり,執行権と比べて,あらかじめ定められた法に拘束されるのに適していないという点で区別されるが,この2権は,同一者によって担当される。ロックの権力分立論は,1689年の権利章典Bill of Rightsの採択によって総括されたイギリス市民革命の成果を,議会を本質的な担い手とする立法権の優位という定式化によって示すものであった。…
※「federativepower」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」