世界大百科事典(旧版)内のFick,A.の言及
【フィックの原理】より
…フィックAdolf Fick(1829‐1901)によって1872年ころに提唱された血液循環に関する原理。本質的には質量保存の法則の一表現である。すなわち,単位時間に特定の器官に動脈から流入する特定の物質の量は,血流からその器官へ取り込まれる量と,静脈中へ流れ去っていく量の和であるというもの。単位時間にその器官が摂取した量をQ,動脈血中の濃度をCA,静脈血中の濃度をCVとし,動脈,静脈の血流量が等しく,それをFとみなすと,Q=F(CA-CV)となり,F=Q/(CA-CV)となる。…
※「Fick,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」