世界大百科事典(旧版)内のfidesquaerensintellectumの言及
【神学】より
…それゆえ神学は啓示認識,信仰認識といわれる。アウグスティヌス=アンセルムス的な定式〈理解を求める信仰fides quaerens intellectum〉はそれを表現している。また神と人間との関係として生起する啓示は,人間となった神,仲保者イエス・キリストによって現実化し,信仰はなによりもこのイエス・キリストに対する信仰であるから,神学の現実的出発点はイエス・キリストにある。…
【スコラ学】より
…狭い意味でのスコラ学は,カトリック教会の教義を信仰をもって受けいれたうえで,それを主としてプラトンおよびアリストテレス哲学の助けをかりて理解しようとする学問的努力を指す。この意味でのスコラ学の根本性格は,アンセルムスの〈知(理解)を探求する信仰fides quaerens intellectum〉という言葉によって表現されている。それは信仰と理性との統一・総合をめざす学問的企てであり,その成功と挫折の跡がスコラ学の歴史にほかならない。…
※「fidesquaerensintellectum」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」