世界大百科事典(旧版)内のFischer,J.C.F.の言及
【平均律】より
…一方,純粋に理論値として,53等分平均律をはじめ,19,31,41各等分平均律も考案された。 これらの平均律はとくに鍵盤楽器の調律法に大きな意味をもつが,平均律に調律してすべての長・短調を用いるという考え方を最初に具体的に示したのはバーデン辺境伯の宮廷楽長であったフィッシャーJohann Caspar Ferdinand Fischer(1665ころ‐1746)のオルガン作品《アリアドネ・ムシカAriadone musica》作品4(1702)であり,この作品においては彼は20の長・短調を用いた前奏曲とフーガを作曲している。すべての長・短調を用いた作品を最初に実践したのはJ.S.バッハの《平均律クラビーア曲集》第1集である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」