世界大百科事典(旧版)内のfondacoの言及
【倉庫】より
…物品を一時的あるいは長期にわたって保管貯蔵するための建物,あるいは室。現代の倉庫の分類等については後半の〈倉庫業〉を,また日本の伝統的な倉庫については〈倉∥蔵(くら)〉の項目を参照されたい。
【西洋】
古代メソポタミアおよびエジプトでは,日乾煉瓦でつくられたドーム型の穀倉が用いられ,ときには直径10mに及ぶような大型のものがつくられた。直径4m以下の小ドームは,今日でも穀倉,畜舎,住宅として,古代とまったく同じ方式で建てられているところがある。…
【ベネチア】より
…軟弱な潟の土地でも,カラマツやカシの杭を地中の堅い層まで打ち込み,その上にイストリア産の石を置く独特の土台を開発したことにより,水から直接立ち上がる建物が可能となった。12,13世紀に,リアルトを中心とした大運河沿いにフォンダコfondacoと呼ばれる商館が登場し,以後のベネチア住宅史の基礎をつくった。トルコ商館をはじめとするこれらの商館は,古代ローマ後期の別荘建築とビザンティン建築にその起源をもつとされ,ベネト・ビザンティン様式と呼ばれるが,さらにイスラム建築からの影響も見のがせない。…
※「fondaco」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」